鹿児島県の奄美大島に伝わる真綿大島紬は、経糸に大島紬の糸を使い、緯糸に真綿糸を使った織物です。そのため「緯糸真綿大島紬藍下黒」と名付けられています。

真綿大島紬の歴史

奄美大島は7~8世紀半ばまで、遣唐使船の通路として重要な役割を担っていました。交易からさまざまな技術や文化とともに、中国の唐織(浮織)や紗などが伝えられてきました。

紬が織られ始めたのは13世紀頃からとされています。

大島紬の源流が作られたのは江戸時代初期で、真綿から紡いだ手紬糸を植物からとれた染料で染め、地機で織っていました。

1609年には、薩摩藩が琉球王国と奄美大島を支配し、奄美大島の紬が大変高品質だったため、琉球紬と一緒に幕府に献上されました。

当時の奄美大島の紬は「琉球紬」と同じ扱いとなったため、残念ながら記録は一切残っていません。