山形県米沢市の伝統である紅花紬は、絹糸を紅花で染めて織った絹織物。

紅花は茎の先端に咲いた花を染色に使うことから、別名末摘花とも呼ばれます。

紅花染の歴史

紅花の原産はエジプトですが、かなり古くからインド、中国を経由して日本に伝わりました。

室町時代末期頃には、最上地方で紅花の栽培が始められたそうです。山形城主であった最上義光が移植させた説や、商人が持ち込んだのが最初であるという説などさまざまです。

最上地方の紅花は、江戸時代には染色用、化粧用としてトップの名声を得、全国生産量の4~5割を占めたといいます。しかし、明治になると化学染料が普及したため徐々に姿を消し、戦後には幻の花となってしまいました。

昭和20年代後半より、紅花の栽培、染織の研究が始まりました。昭和39年には、紬織に紅花染を行い、商品化が実現したのです。